バースペースで

お酒を飲みつつ店内を物色、入りはまだ11時ということもあり六分程度、客層も今の我々<24歳(会社員)、25歳(無職)>と比べても遜色ない年齢である。
ふとゴーブンの方を見るとうなだれて何か言っている…。
「こっちか、こっちのクラブだったか…」
「え〜と、まさかおねぇちゃんがいるクラブっていうベタな想像してましたか?」
「そのための4万円です」
「クラブったって六本木じゃキャバクラ行っても結構取られちゃうのでさすがに無理だよ、今日はここで我慢しようよ」
ダンススペースに移動し、ユラユラしているボクに席を動かず恨めしげな眼差しを送り続けるリトル困ったちゃん。だー、もう!近寄り声をかけるとすかさず俺にはあんなアングロサクソンみたいな動きは無理だ、帰りたいとくる。
だって、もう終電終わってるしさあ、ゴーブンの行きたいタイプのクラブはこの辺じゃあ…はっ!そうだ、以前バイトしていた自由が丘なら1時間4000円クラスのクラブが何軒もあるじゃないか、しかもウチのバーに来てたホステスさんの店ならボッタは無い…。風俗店にはうるさい俺ちゃんだがキャバクラってのは初体験…、ヤバイ俺も行きたくなってきたぞ。


後編へ続く